2017年8月17日木曜日

父から教わったこと

父から教わったこと
「農業は贅沢な仕事」

はざ木 仲田大二

昭和20年代
小学1年生の頃だった
戦後間もなくの頃で
世間は食料に事欠いていた時代だった。

直江津港のドッグ 仲田大二

新潟県直江津町港町の
自宅から歩いて30分程の所で
まだ30代の父は素人農業をやっていた
彼は小学校教員だったので、
農業の技術はそれほど高くなかった。

ある時
小生を連れて農園へ行く道すがら
「世の中で農業が最も贅沢な仕事なんだよ」
と話してくれた。

その当時は
よく勉強していい大学に入り、
いい会社に入れば
幸せな生活が送られる
という風潮の時代だった。

父は何でそんなことを言うのだろう、
思った。

中、高、大、院と進み

東京の化学会社の研究所に入り
たいした出世もせず定年まで勤めた

今、定年から15年近くたち、
父母が残してくれた故郷の小さな土地を
「アートファーム・ナカダ」と
名づけ、知人の助けを借りて
素人農業2年目に入ったところです


最近
父の言ったことばの意味が
わかりかけてきたような気がします。


600万年前に
アフリカ大陸で
人類はチンパンジーと別れ
250万年前に
ホモ・エレクトス(北京原人、ジャワ原人)が現れ、
その後絶滅した。
アフリカに残っていた種族から
20万年前にホモサピエンス(現人)
として出現した
10万年前にアフリカ大陸から移動を始め
世界の大陸へ広がった

金髪や白い肌に変わったものがいるが
20万年前には全員黒かった
つまり
「人間皆兄弟である」は
生物学的に正しい
長谷川眞理子

人と農業の出逢いは
紀元前8500年頃
中東の肥沃な三日月地帯
(エジプト、イスラエル、トルコ、イラク地区)

自然から採集していた穀物を
徐々に栽培するようになっていったことで始まった。


彼らは単純に

その年一番良かった作物の種を保存し
翌年の収穫のために蒔きはじめた
われわれアートファームも
これと同じことをやっています

その後 石器時代、青銅時代、鉄器時代と
農具は進化し
世界人口の80%が農業に従事するようになりました

18~19世紀になると

鍬などの農具、馬による動力化など
農業の技術革新がおこった

農業の生産性が上がり、産業化し

逆に農業人口の割合は
1900年40%となり、
2000年2%と下がった

1900年~2012年の間に

人口は16億から70億人に増加

1700年に陸地面積の7%が農地だったのに
今日40%に増えてきた

農業の歴史は約1万年あった訳で

その間
農業は人間のDNAに刷り込まれて来た
はずである

たんじゅん農業(炭素を循環させる農業)

を始めて思うことは
天と地と植物はすばらしい、ということです
http://tadnakada2.blogspot.jp/2016/03/blog-post_8.html

http://ecohouse.ac/common/ecohouse/column/chikyu-tanso-jyunkan.asp


38億年前の生命誕生の後
シアノバクテリアが
獲得した光合成能力が進化して
植物は
太陽の光のエネルギーで
水と炭酸ガスを原料に
地中のミネラルと微生物の力で
有機物(炭水化物)を創り続けている

植物は天地の恵みです。 何というありがたさでしょう

父は

「世の中で農業が最も贅沢な仕事なんだよ」
といいました

人間は太陽、地球からの

恵みを受けているだけです
何という贅沢さでしょう
感謝あるのみです

最近思う事を書きます


・農業は自然との関わりが最も多い仕事です
自然を肌で感じることができます
天地にある見えない「気」を感じさえします

・農業は自然相手の芸術と言えます
アートファーム、ネーミングの由来です

一方 ・農業は地球環境の変化の影響を受け
気象の現れ方も毎年違います
・従って
作物の結果は毎年違ってきます

・畑仕事は人手が要り
独りではつらい仕事です

・農業は夫婦二人が楽しく営める
最も贅沢な仕事だと思います


・日と風と緑と鳥のさえずりが癒しを
与えてくれます











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